ベトナムの「イカゲーム」現象

韓国のディストピアドラマ「イカゲーム（Squid Game）」が、ベトナム人の間でもブームを巻き起こしている。

ハッシュタグ「#trochoiconmuc」（ベトナム語題：Tro Choi Con Muc）を付けた動画は、ショートビデオプラットフォームTikTokで4億5700万回以上の再生回数を記録している。

このドラマに登場する砂糖菓子（タルゴナ）は、ネットユーザーの間でそのレシピが話題を呼び、さまざまな形を作る様子を動画に収めている。

ハノイのバーディン地区にあるコーヒーショップ「Le Petit Moment Cafe」は、このトレンドをいち早く捉え、砂糖菓子（タルゴナ）の型抜きをお客さんに用意した。
その結果、店には毎日何百人ものお客さんが訪れるという。
店では平日は100〜150個の砂糖菓子（タルゴナ）を販売しています。しかし、週末になると2倍、3倍以上必要になります。これまでに3,000個以上を販売したとオーナーのヴァンさん（Van）は話す。

ハノイの5つ星ホテルは、ドラマ内のゲーム「だるまさんがころんだ（Red Light, Green Light）」や「砂糖菓子（タルゴナ）の型抜き」などを楽しむ「イカゲーム」大会を開催した。
ほかにもニャチャンやクアンニン省などでも同様のゲーム大会が催され多くの人が楽しんだ。

ホーチミン市の市場調査会社Q&Meによる2019年の調査では、ベトナム人の51%が韓国のポップミュージックを好きで、68%が韓国のドラマを好きだという結果が出ている。

ベトナム人の韓流ドラマ好きは、Netflix Vietnamのデイリーチャートで、トップ10のうち7つを韓流ドラマが占めていることからも明らかだ。

「イカゲーム」のブームは止まる気配がなく、開始から２カ月近く経った今でもベトナムのNetflixで最も視聴されている番組の第4位にランクインしている。