世界貿易機関(WTO)が発表した最新のデータによると、ベトナムはバングラデシュを抜いて世界第2位の衣料品輸出国となった.
衣料品輸出は、2020年に6.4%成長し市場価値は290億USD(約3兆2,000億円)に達し、過去10年間で世界の衣料品輸出市場におけるベトナムのシェアは急増している。
その理由として、
・バングラデシュは安価な労働力に加え、低価格で大量の注文をこなす能力に優れていると証明されているが、新型コロナウイルス(COVID-19)流行の影響を受け、国際的なパートナーはベトナムを含む他の国に注文を再分配せざるを得なくなった。
・ベトナムのGDP成長の多くは衣料品の生産と製造に牽引されており、インドやバングラデシュなどに比べてサプライチェーンに対するインフラが比較的整っている。
・ベトナムの通貨は米ドルに対して固定されているため、相場が下がっても価格の変動が少ない。
・中国に近いため、生産のための原材料や機械を調達するのにも有利である。
・バングラデシュやインドなどと比べて政治的に安定しており、国民はより良い教育や医療を受けることができる。
などが挙げられる。
しかし、4月下旬にベトナムで発生したパンデミックは、かつてないほどの被害をもたらし、多くの工場が安全性を確保するために操業停止や生産縮小を余儀なくされたため、国内のアパレル企業は今年の最終四半期にさらなる苦戦を強いられると予測される。
工業貿易省によると、2021年の1月から7月までのベトナムの衣料品輸出収入は186億USD(約2兆円)で、前年比14.1%増となっている。
〈Vn Express/VOV/Tuoi Tre〉
※これらのニュースは各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
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