研究職から3Dゼリーケーキ職人へ

投稿: KilalaJul 6, 2022

国営の獣医学研究所に勤務していたチャン・ティ・フォン・ガーさん(Tran Thi Phuong Nga)は、2015年に流行り始めた3Dゼリーケーキを自分の子供たちのために作りたいと思い何気なく作り始めた。

ⓒ VietnamNet

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最初に作ったフルーツゼリーは、市販のものほど魅力的ではなかったが美味しく、彼女はオンラインビデオで3Dゼリーについて学ぶようになっていった。

このケーキはゼリーに注射器で色付けしたゼリーを注入し3Dデザインを描いたものである。
当時のゼリー作りの道具は1セット25〜35万VND(約1400〜1900円)で花の種類によって違う針を用意しなくてはならない。安い金額ではないうえにその針は柔軟性に欠けていた。
ある日、医療用針でおしべを描いているとき、彼女は針を曲げて回転させやすくすることを思いつき、針を曲げて描いてみるとこれがうまくいった。
そこから、さまざまな花を色や線までリアルに3Dゼリーケーキに描く方法を模索し始めた。

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これらの3Dゼリーケーキは、次第に多くの人に強烈な印象を与えコミュニティで彼女のブランドを確立することとなり、ベトナム全土、マレーシア、台湾、シンガポールなど国内外から生徒が来るようになった。

2018年、研究所とケーキ作りの両方の仕事を同時にするのは無理だと感じた彼女は12年間続けてきた研究の仕事を諦めた。
当時、周囲から批判や嘲笑を浴びたが彼女は自分の選んだ道を進むことを決意した。 

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彼女の教え子の中には、3Dゼリーケーキ作りで国際的な賞を受賞した人も少なくない。
メディアからも注目されベトナム料理職人の称号を授与された。
彼女は「この職業に就くには才能があることは有利ですが、決定的な要因ではありません。愛と粘り強さがあれば誰でも学ぶことができます。しかし、長期的な成功を収めるには情熱に加えて大きな決意と犠牲が必要です」と語る。
今後の夢はベトナムで3Dゼリーケーキ作りのコンテストを開催することだという。

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〈VietnamNet〉
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