ベトナムは、9月7日にイタリアのリミニ市で開催された「Macfrut 2021:the Fruit & Veg Professional Show」に出展し、果物や野菜、その他の農作物を紹介している。ヨーロッパで毎年開催されるプロ向けの3大国際見本市の一つで約2年ぶりの開催となった。新型コロナウイルスの影響で直接参加できない企業はオンラインフォームが用意された。
ベトナムブースでは、北部ソンラ省と南部ベンチェ省で収穫されたグレープフルーツ、リュウガン、アボカド、マンゴーなどの新鮮な果物が並び、またコーヒーや紅茶などの特産品も展示された。
イタリアのステファノ・パトゥアネッリ農林政策大臣(Stefano Patuanelli)やマクフルット・レンツォ・ピラッチーニ大統領(Macfrut Renzo Piraccini)など、多くの訪問者から大きな注目を集めた。
また、ベトナム特産の果物の特性、季節、製品、品質、植栽基準、輸出基準などに関するデジタルデータマップも準備され、輸出を希望する協同組合の進出を手助けするものとなっている。
グエン・ティ・ビック・フエ駐イタリア大使(Nguyen Thi Bich Hue)は、「この見本市への参加は、ベトナムの果物を国際市場に売り込むという大使館、地方自治体、国内企業の意欲と努力の表れである」と強調した。
また、この見本市はベトナム企業と、果物の生産、加工、保存のための高度な技術を持つイタリアのパートナーを結びつけるための橋渡しの役割も果たし、さらにEU加盟国とのパートナーシップを構築し農産物の輸出市場を開拓する良い機会となる。
EUはベトナムの青果製品にとって4番目に大きな輸出市場であり、その輸入額は過去5年間で絶えず増加している。しかし、ベトナムの輸出額37億USD(約4,070億円)に対し、EUの輸入額は1億5,000万USD(約165億円)とまだ少なく今後の増加が見込まれる。
2日間にわたり開催されるこのイベントでは、800のブースが出展され、世界中の約500の果物輸入業者が参加することが期待されている。
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