先週、RMIT大学の国際ビジネスフォーラム2021にコーヒーの専門家が集まり、ベトナム産コーヒーを世界に広める方法について議論した。
講演したRMIT国際ビジネス上級講師のアベル・アロンソ氏(Abel Alonso)は次のように述べています。「ベトナムのコーヒー産業にとって、付加価値を高める努力や活動を通じて現在の危機に対応することは非常に重要です。確立されたコーヒーハウス文化に加えて、特に新型コロナ終息後にはコーヒーという商品を中心に多くのホスピタリティや観光活動を行う必要がある。この業界の関係者は今後の発展のためにこのような活動に力を入れ、ペルーなど他国の成功例を参考にしてベトナムのスペシャルティコーヒーの認知度を高める必要があることを理解すべきです」
専門家によるとベトナムは近年、常に世界最大のコーヒー生産国および輸出国の一つにランクされ、新型コロナウイルス流行以前から、そして現在でも多くのコーヒー事業者は輸出市場の多様化、品質の向上、スペシャルティコーヒーの可能性の活用、オンラインマーケティングや流通経路の拡大などに努めているという。
コーヒーブランド・フォリエット(Folliet)で知られるレ・ヴェルジェ・デュ・メコン社(Les Vergers du Mekong Company)のレ・ヴァン・ドン社長は「私たちはサプライチェーンを非常に注意深く管理しています。例えば、トレーサビリティのためのアプリを開発したり、国際的な品質基準を維持するためのワークショップを頻繁に開催したり、農家の方々をサポートしたりしています。また、環境に配慮したパッケージを使用したり、有機栽培を試験的に導入したりしています。これらが私たちの競争力の源であり、高い売上を実現しています。これら取り組みが過去20年間の持続的な成功の鍵となった」と述べた。
ダラットに拠点を置くラ・ヴィエット・コーヒー社(La Viet Coffee)の創業者兼CEOであるチャン・ニャット・クアン氏は「ダラットに工場を建設する際、生産設備とコーヒーショップを一つの空間にまとめ、訪問者がコーヒーを楽しみながら、生産工程や製品について見学を通して学ぶことができるようにした。この工場見学では焙煎や抽出を体験できる2時間のツアーがあります。また、地元の農業に興味のある外国人観光客向けに、より深い体験ができる1日ツアーも用意しています。この観光モデルは新型コロナウイルス流行以前に非常に成功したもので、再び旅行が可能になっても続けていくつもりです」と語った。
ベトナム農園・農業企業協会のグエン・ヴァン・ミン副会長によると、コーヒー産業はこれまでも、そしてこれからも、ベトナムの国際ビジネスの柱であり続けるという。「ベトナムはスマートでオーガニックそして付加価値のある農業分野へと向かっています。コーヒー産業もこの流れの中にあります。技術革新を行い、新製品に技術と創造性を適用し投資家を惹きつけることで、コーヒーの価値を徐々に向上させることができます」と述べている。
国際ビジネスフォーラムは、RMITが2017年から毎年開催しているもので、国際的に活躍する専門家とベトナムの専門家、政策立案者、学識経験者が集まり、国際ビジネスにおける重要なテーマをベトナムと関連させて議論している。
※これらのニュースは各ソースを参考に記事を編集・制作しています。