預金金利の引き上げにより昨年減少した銀行の預金が今年1~2月に大幅増加した。
ベトナム国家銀行(SBV)の最新データによると、2022年1~2月の預金は1.38%増の約11兆1000億ドン(約632億円)となった。
このうち、個人顧客の預金は5兆4600億ドン(約303億円)以上に達し、法人顧客の預金は5兆6300億ドン(約310億円)以上だった。
昨年は預金金利が低下する中、多くの預金者が貯蓄を取り崩し、より魅力的な投資に注ぎ込んだため銀行の個人顧客の預金は減少した。
そんな中、多くの銀行はこれまでに預金金利を昨年末に比べて0.3〜0.7%上昇させた。
最近では、VPB銀行が発表した個人顧客向けの新しい普通預金金利表によると同行の最高預金金利は年率6.7%から6.9%に引き上げられ、36カ月の期間で500億ドン(約2億7700万円)以上のオンライン貯蓄に適用される。少額の預金については年率6.1%から6.7%で、以前より0.4~0.6%ポイント上昇した。
MBBankでは、1~3カ月の短期と36カ月の長期で0.2%ポイント上昇した。同行の最高金利は3月時点の年率6.6%となっている。
その他、Techcombank、NamABank、OCB、SCB、LienVietPostBank、HDBank、ACBなど多くの銀行が個人顧客向けの預金金利を引き上げた。
専門家によると、信用成長率の加速が銀行の預金金利を引き上げている。
2022年3月末までに信用は5.04%増加し前年同期の2.3倍となった。この数字は、パンデミックによる長期停滞の後、生産とビジネスのための資金需要が急速に高まっていることに起因している。
投資サービス会社VNDIRECTは今年、預金金利が0.3〜0.5ポイント上昇し、12カ月の預金金利は年末までに現在の平均金利である年率5.6%より高い年率5.9〜6.1%に達すると予測している。
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