IT人材の不足に直面

投稿: KilalaNov 11, 2021

パンデミック後は特にデジタル経済を運営するためのITスタッフが必要になる ⓒ Vietnam News

パンデミック後は特にデジタル経済を運営するためのITスタッフが必要になる ⓒ Vietnam News

パンデミックは世界中の産業を混乱させているが、デジタルトランスフォーメーションを加速させ、デジタル経済の新時代を開く触媒になると考える人もいる。
この分野で十分な専門家を育成できれば、ベトナムはこの変化を利用するのに適した環境にある。

国際的な研究機関によるとベトナム経済はデジタル経済への優れた適応能力を示した国のひとつとされる。
アルファベット・テマセク・ホールディングス(Alphabet Temasek Holdings)とベイン・アンド・カンパニー(Bain & Company)の調査によると、ベトナムのデジタル経済は2025年までに520億ドル(約2兆8,220億円)に成長する可能性があり、これは2020年と比較して年間29%の増加になる。
ベトナム政府は、2025年までに小売販売の10%をオンライン化し、ハノイとホーチミン市では最大50%にすることを目標としている。

クリエイティブプラットフォーム開発とプロバイダーのアポタコーポレーション(Appota Corporation)によると、現在のデジタルインフラは競争上優位だという。
ベトナムは、世界で最も安いインターネット料金の上位12カ国に入っており、加入者一人当たりの月額料金は約11.27ドルで、この低価格と幅広いアクセス性により、国内ではインターネットの利用が一般的になっている。 

利便性と人気の高さからスマートフォンが主な接続デバイスとなっており、モバイルインターネットの速度も大幅に向上し東南アジア全体で2位となった。

これらの利点により、同国はIT技術者を渇望しており、多くの若者がインターネットを利用したビジネスを始めている。

このようにIT産業が急成長し、過去5年間でIT技術者の需要は継続的に増加している。

人材紹介のTopDevの2020年IT市場レポートによると、現在の需要を満たすためには、ベトナムには45万人のIT技術者が必要だが、2021年の第1四半期時点では43万人しかいないと推定されており2万人不足している。
また、53万人必要とすると予測される2022年には、15万人が不足する可能性があるという。

この不足分はIT技術者の資格とビジネス要件の格差に起因する。
現在、ITを専攻している学生総数5万5,000人のうち、企業のスキルや要件を満たしているのは30%近くの約1万6,500人の学生にすぎないとされる。

また、この状況は企業間での人材獲得競争を生み出し、グローバル化とともに高い給与を求められ、資格をもつIT技術者にとっては大きなチャンスとなる。

IT業界の専門家によると、業界の発展のために技術者は目まぐるしい変化、時には不安定な市場の変化に対応するために、新しいスキルを学び開発する必要があるという。

〈Vietnam News〉
※これらのニュースは各ソースを参考に記事を編集・制作しています。

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