ワクチン戦略
ファム・ミン・チン首相は、就任直後に新型コロナウイルス(COVID-19)の決定的な解決策はワクチンであることに気付き、すぐさま行動に移した。あらゆる分野の人々、海外のベトナム人、そして国際的な支援を集めるためにワクチン基金を設立し、ワクチン外交も積極的に行っている。また、政府と首相は組織と個人が国のためにワクチンを購入すること、国内のワクチン研究および製造を奨励した。
経済成長
エピデミックの影響を受けた労働者、雇用者を支援する対策を迅速に行い、恵まれない人々やフリーランスの人たちには、支援金26億USD(約2,900億円)を準備し、すぐに実行するなど経済活動の停止抑制を支援する対策を速やかに行ってきた。
ブイ・クアン・トゥアン准教授によると上半期は5.64%の成長率を遂げ、具体的なデータが基本的な成果を示していると述べた。そのほか、経済の基礎的条件として輸出は28%以上の増加。新規事業は増加し、150億USD(約1兆7,000億円)近くのFDIを引き付けている。また、スタンダードチャータード銀行と世界銀行は、ベトナムが今年6%を超える成長を遂げると予測している。
課題
専門家のグエン・シ・ズン博士によると、政府は人々の健康の保護と開発の促進、経済発展のバランスを取る必要がある。ベトナムは新型コロナウイルス制御においては世界をリードしていたが、集団免疫獲得対策については遅れをとっている。この状況の中、企業の力を持続し活動を止めないようにすることが必要となり、国内総生産の40%を占めるハノイとホーチミン市に対して優先して対策を取らなければならないと述べた。
フルブライト公共政策管理学校のグエン・スアン・タン博士は、企業活動停止や失業者の保障だけでなく、労働者を支援する企業への財源確保と国家支出を増やす時期にきているという。さらにグエン・シ・ズン博士は、今や政府は正しく戦略的優先順位を設定する必要があり、これらは首相だけでなく政府のメンバーにとっても課題であると強調した。
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