ホーチミン市情報通信局は、フルブライト大学とTech4Covid の2つの研究グループがホーチミン市における新型コロナウィルス(COVID-19)感染症の流行は8月末に終わると予測したことを発表した。
フルブライト大学の研究チームは2つの分析結果を提示した。一つ目は、7月の最初の2週間にホーチミン市人民委員会指示第10号(※1)を適用し、その後徐々に緩和した場合、感染者数は11,000件、病床数は7,000床、8月初めには1日数件となり8月末には終息するとした。2つ目は首相指令第16号(※2)を7月初旬から1週間適用し、徐々に緩和した場合、感染者数は7,000~11,000件となり、8月初めには1日数件となり8月末には終息するとした。
Tech4Covidの調査チームは、陽性者数はピークに達した傾向があり、首相指令第16号を厳守すれば8月末にエピデミックは抑えられると予測。さらにスクリーニングの結果に基づいて、区域ごとに3つのグループ(非常に高リスク、高リスク、リスク有)分類することを提案。非常に高リスクに分類される区域には健康申告の強制をすべきだと進言した。
また、ホーチミン市情報通信局はこの2つのグループの結果が類似していることからホーチミン市人民委員会とホーチミン市COVID-19予防管理運営委員会にこれらの提示を検討するよう提案した。
(※1)ホーチミン市人民委員会指示10号
・外出は必要不可欠な場合(食糧、食品および薬品の購入、救急、工場や企業での労働など)に限定。
・工場の操業は引き続き可能。オフィスでの業務はオンラインの形態に移行し、出勤は真に必要な場合に限る。
・バス、タクシー(Grabなど配車アプリを利用するものを含む)など公共交通機関も運行を停止。
・公共の場(職場、学校および病院以外)においては3人以上で集合しない。
(※2)首相指示第16号。
・全ての国民は自宅に待機(食料、食品、薬品の調達や救急の目的、必需品、必需サービスを生産・提供する企業・工場で働く目的、及びその他の緊急の場合等、本当に必要な場合に限って外出可能。
・人と接触する際2メートル以上の間隔を保つ。公共の場(職場、学校および病院以外)においては3人以上で集合しない。
・企業、生産事業所、商品・サービス提供事業所の責任者は,それぞれにおいて感染症対策の実施、従業員の健康・安全の確保に責任を持つ。
・交通運輸省、各省市の人民委員会は,原則として公共交通手段による旅客運搬を停止。
・ラオスとカンボジア国境を往来するメインゲート,サブゲートを一時停止。
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