国際的な保険会社グループは、好ましい人口統計、改善された規制、外資比率の引き上げによりベトナム市場に積極的な姿勢を見せている。
損害保険業界は国内企業5社が独占しているが、それでも国際的な投資対象として有利であるとされる。
韓国第3位の保険会社Kyobo Life Insuranceは、ベトナム保険市場に参入する最初の一手として、Bao Long InsuranceおよびBIDV Metlifeと株式購入の交渉を行っていることを明らかにした。
Kyobo Groupのピョン・ジョンバム(Pyun Jung Bum)会長兼ゼネラルディレクターはベトナムに特別な注意を払っており、ベトナムのデジタル変革を支援するためにヘルスケアおよびスタートアップセクターに従事したいという。
郵便通信保険公社(PTI)は現在、ベトナム郵政公社(Vietnam Post Corporation/22.67%保有)、VNDIRECT証券(18%)、韓国資本の保険会社であるDB Insurance(37%)の3社が大株主となっている。
ベトナム郵政公社は、法令遵守のため郵便通信保険公社の資本を売却すると言われており、韓国のDB Insuranceや他の投資家にとって、郵便通信保険公社への出資比率を高める機会となる。
新型コロナのパンデミックにより実現はしなかったが、ドイツの大手保険会社Insurance giant AllianzはFPTグループと契約を結びアジアにおけるデジタル合弁事業を展開し、またFPTグループは戦略的技術パートナーとして、急成長するベトナムの保険市場でInsurance giant Allianzを支援し、現地の顧客の保護ニーズを満たす革新的なデジタル保険商品とサービスを開発する予定だった。
今回の契約はうまくいかなかったが、ドイツの保険会社は依然としてベトナム市場のパイを獲得する意向を示している。
同様に、BAOVIET Securitiesの第2位の株主である住友生命は、出資比率を17.48%から22.09%に引き上げ、登録資本金を約3億1911万ドル(約367億円)に増加させた。
住友生命の存在により、残りの出資比率(3%強程度)は微々たるものであるため他の外国人パートナーが取得するのは難しいとされる。
現在、証券取引所には、ベトナム国家再保険公社(Vietnam National Reinsurance Corporation)、郵便通信保険公社(PTI)、Military Insurance、Bao Minh Insurance、Petrolimex Insurance、PVI Reinsurance JSC、BIDV Insuranceという7つの損害保険グループがある。
2021年のここ数カ月は、Bao Minh Insurance、郵便通信保険公社(PTI)、Military Insuranceなどの保険関連銘柄がかなり上昇した。
米国の信用格付け機関AM bestによるとベトナムの損害保険業界について、人口動態、デジタル変革、規制の枠組み改善を背景に、短期的には厳しいが緩やかなペースで拡大を続けると予想している。
パンデミックにより健康リスクや死亡リスクに対する国民の意識が高まっていることから、健康保険と傷害保険が引き続き成長すると思われる。
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