日本との防衛協力関係強化

岸信夫防衛大臣は、ベトナムのファン・ヴァン・ザン国防大臣(Phan Van Giang)の招待を受け、9月10日から12日までベトナムを公式訪問した。

岸防衛大臣は「多くの人々と一緒に頑張ってきたベトナムは私にとって特別な存在です。これが防衛大臣として初めての海外訪問先をベトナムにした理由です」と述べた。

また、両大臣は新たな時代における日越防衛協力の方向性について議論し、防衛技術・装備品の移転に関する協定に締結し、ベトナムと日本の防衛当局はサイバーセキュリティや軍事医療の分野での協力を促進するため、この2つの重要な分野での覚書の締結に向けて調整を続けていくことを約束した。
さらに多国間および地域におけるプログラムの実施において緊密に協力し、地域および世界全体の平和、安定、発展に積極的に貢献するための協力活動を推進することに同意した。

歓迎式典では、グエン・スアン・フック国家主席(Nguyen Xuann Phuc)が、300万人分のワクチン提供に感謝の意を表し、日本がベトナムを含むパンデミックの影響を受けた国々を支援していることを称賛した。また、両国間の国防協力の強化を促進することを確かめた。

ファム・ミン・チン首相(Pham Minh Chinh)は、ベトナムの党、国家、政府、国民が、日本をベトナムの外交政策において高い信頼を得ている重要なパートナーであるとみていると述べ、ベトナムに新たなODAプロジェクトを提供することを呼びかけた。