徐々に新型コロナウイルス対策の規制が緩和されるもまだまだ厳しい状態にあるベトナムで、ロックダウン直前に人々が買い込んだ食料品の行く末は思いもよらない結末を迎えている。
ハノイ在住のゴック・アイン(Ngoc Anh)さんは、ロックダウンに備え600万VND(約28,000円)分の食料品を買い、保存にするための処理をして冷蔵庫に詰め込んだが、ふと冷蔵庫が冷えていないことに気が付いた。
すぐに修理の依頼をしたが、すでにロックダウンによる移動の規制が始まっており、修理には来てもらえなかった。
しばらくは戸惑っていたアインさんだがすぐに気持ちを切り替え、食材を常温保存できるように、魚や肉はもちろんのことタケノコ、レモングラス、ニンジン、ジャガイモ、ネギなどを屋上に並べて天日干しにした。
これらの食材を使った初めての食事は家族全員が美味しく楽しんだが、2度目には無言になり、今ではもうこのような食事に飽き飽きしている。今はもやしを栽培して食材の足しにしている。
7月21日から封鎖されたアパートに住むハノイ在住のグエン・トゥイ・ホン(Nguyen Thuy Hong)さんの場合はある朝、キッチンの片隅からネズミの鳴き声をきいた。その場所を確認してみると買ったことを忘れていた孵化しかけのウズラの卵(※)から7匹のヒナが誕生していた。これを見た娘は大喜びしていたが、ホンさんはウズラの世話もする羽目になってしまった。
(※) 孵化しかけの卵は東南アジアの広い地域で蒸したり茹でたりして食べられる。ベトナムではチュンヴィットロン(Tring Vit Lon)またはホットヴィットロン(Hot Vit Lon)と呼ばれている。
〈Vn Express/Bao Phap Luat〉
※これらのニュースは各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
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