サムスンベトナムが生産縮小

投稿: KilalaJul 7, 2022

ⓒ VietnamNet

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サムスンがベトナムでの生産を縮小することは世界的な成長鈍化の兆候を示している。
景気後退が起これば下半期にベトナム経済に影響を及ぼすことになる。
6月上旬、サムスンのスマートフォン全体の6割を生産する最大の拠点ベトナム工場が週5日から3日に減産することを決めた。

同社は当初、2022年に3億3400万台のスマートフォンを出荷する計画だったが2億7000万台に引き下げた。
専門家によると一般的にサムスンは生産量の10%を販売店の在庫として維持しているが、スマートフォンは5000万台が代理店に在庫されているという。これは市場の需要が弱いことを示している。

世界的な経済成長の鈍化は多国籍大企業にも影響を与え、生産や事業の縮小を余儀なくされている。
ハノイ国家大学傘下のベトナム経済政策研究所(VEPR)の副所長は、不況になりかねない成長率の低下により、ベトナムの大きな貿易相手国である大国が生産能力を減らし消費を引き締めていることを指摘した。
これは2022年下半期の経済成長に影響を与えると話す。

2022年5月、ベトナムのPMI(Post Merger Integration/購買担当者景気指数)は4月の51.7から54.7に上昇し、輸出入総額は3050億ドル(約41兆3800億円)に達し15.6%増加し目覚しい回復を示した。
6月上旬の時点で、信用は2021年後半と比較して8.15%増加し前年同期比17.09%増となり、企業活動の活性化とマクロ指標に勢いを与えている。

今年下半期の最大の心配事はインフレへの圧力と世界的な不確実性で、ベトナムだけでなく世界のほとんどの主要市場にリスクを引き起こすことである。

輸出入高は増加したが上半期のベトナム港経由の輸入量はここ数年と比較するとかなり減少している。
統計によると、2022年5月に一部の製品の輸出が減少している。例えば、水産物の輸出は前月と比較して5.99%、野菜・果物20.99%、コーヒー10.49%、コショウ13.71%、菓子・穀物からの製品2.46%、クリンカ・セメント49.97%、携帯電話・アクセサリー28.79%、カメラ・アクセサリー19.19%減少している。

加工食品と食材の輸出について企業は投入資材の価格が上昇しているが、契約は6-8カ月前に結ばれたため完成品の価格を引き上げることができない。一方、欧米からの新規注文は投入資材価格の変動を恐れ資材を保管する資金がないため受けていない。

さらに、ベトナム国家銀行(SBV)がドン/ドル相場とマクロ経済を安定させるためにドルを売っていることも影響する。このため、ベトナム製品は地域のライバルと比較すると競争力を失い、下半期に輸出企業は困難に直面することになる。

また、企業は国内の信用供与先を探すのに苦労している。多くの企業は資本が不足しているが低金利の銀行融資を受けることができない。預金金利と貸出金利はインフレの圧力により今後時間をかけて上昇すると予測され、これは生産とビジネスにも影響を与えるとされる。

〈VietnamNet〉
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