現在、設立した紅河農業サービス協同組合(Red River Agricultural Service Co-operative)で働くレ・ヴァン・タムさん(Le Van Tam)は,家族旅行で訪れた海岸でプラスチックごみ、特に多くのストローを見かけて以来、野菜や果物でストローを作ろうと考えていた。
韓国で10年以上働いた時の有機農業の知識と経験を活かし、帰国後すぐに土地を借りて有機野菜の栽培し始めた。
技術的な工程や設備の知識、野菜からさまざまな種類の春雨や麺を製造した経験を持ってはいたが、ストローを作るために何百回もの試作を行った。
2019年の半ばには、適切な配合を見つけるために90日以上も工場に泊まり込み、材料を混ぜたり、機械を変えたりし、その試行錯誤の結果、水を飲むためだけでなく、栄養価が高く、防腐剤を一切使わないストローを作りあげた。
それはジャガイモでストローを作り野菜で色付けをしたものだ。
プラスチック製のストローとは異なり、温水に浸すと30分ほどで柔らかくなるが、その後10時間は使用できるほどの硬度がある。
そのまま浸しておけば、あとは溶けるだけである。
使い切りタイプで賞味期限は製造日から最長18カ月、分解しやすいので環境に害を与えない。
新型コロナ流行以前は同組合では毎日約5万本のストローを生産していた。
多くのレストラン、ホテル、リゾート施設に供給され、韓国やドイツなど国内外のスーパーマーケットにも流通していた。
また、ハノイで最初に選ばれたOCOP製品(One Commune - One Product/一村一品)のひとつで5つ星の評価を得ている。
ハノイ新農村建設調整事務所によると、天然素材や環境にやさしい素材を使った製品の開発を奨励していることもあり、この製品は今後のOCOPプログラムの指針ともなると話す。
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