海中に黄金の森が出現するクイニョン

5月から7月にかけて、クイニョン（Quy Nhon）のニョンハイ（Nhon Hai）ビーチは、海藻が成長し海を美しく輝かせることで近年、観光客の注目を集めつつある。

地元の人によるとサンゴ礁や海中の岩に生息する海藻ホンダワラが、5月から7月の乾季に大きく成長し、まるで「海中の黄金の森」のようになるという。

この時期、漁師たちは小型のボートで海藻の収穫に向かう。

海中の海藻の森は地元の漁師たちにとって海の幸の宝庫だが、海藻の生態系を壊さないようにしながら漁を行っている。

主に肥料に用いられるこの海藻の収穫が始まったのは、貿易業者が関心を見せた2008年からだった。
毎年、地元の人々は何百トンもの海藻を収穫し乾燥させてから販売する。これは漁師たちの副収入となっている。

海藻は魚や亀の繁殖のための生息環境をつくる役割を担っている。そのため、地元の漁師たちは古い茎だけを収穫し、海藻が再び生長するための根を残し資源の保護に努めている。