100年以上続くレンガ村の景色

南部ヴィンロン省（Vinh Long）はメコンデルタ地域で最も有名で最大のレンガ生産で知られており、「Red Kingdom」と呼ばれていた。
特にマンティット村は伝統工芸の村として栄え、レンガや陶器は主に船で他地域へ運ばれていた。
2つの川が毎年大量の赤土をこの地にもたらしているため、100年以上前からレンガ造りが盛んに行われていた。

現在では、村の数カ所の窯が稼働しているのみだが、川沿いに赤い窯が立ち並んだ姿が周りの自然に溶け込んでいる。このロマンチックな雰囲気漂う風景が観光客や写真家を魅了している。

レンガ村を訪れるにはヴィンロン市の中心部からコーチェン川を船で下るか、もしくは市街地から車で移動し列車に乗り換えて行くことができる。

観光客から注目を集めているが、これらのレンガ窯は老築化が激しいため省当局は「マンティット現代遺産」と題するプロジェクトを立ち上げ保存に乗り出した。
100年以上の歴史があるロンホー地区、マンティット地区のレンガ村エリアは、ユニークな建築遺産と伝統工芸が継承されているため保存すべき貴重な宝であると当局は話している。