欧州連合(EU)委員会の食品安全当局は、ベトナム食品大手ティエンフォン(Thien Huong)と日系食品大手エースコックベトナムが製造するインスタントラーメンの一部商品から食品への利用が認められていない成分である酸化エチレンが検出されたとして、該当商品を回収するよう両社に指示した。
回収対象商品はティエンフォンの「ドライドヌードル(チキン風味)」、「同(ビーフスパイス風味)」と、エースコックの「ハオハオ(サワーホットシュリンプ風味)」、「グッド(スペアリブ味)」となる。
ベトナム商工省はこれを受けて両社の製造工程に問題がないか調査するよう要請した。
8月28日、エースコックベトナムの梶原潤一社長は記者会見で「ベトナムで販売しているすべての製品が、同国の規制や法律を満たし、消費者の健康にとって安全であることを保証します。エースコックベトナムは、透明性、製品の品質、消費者の安全性を常に最優先しています」と語った。
また、酸化エチレンは医療機器の除菌に広く使用され、一部の香辛料や乾燥野菜の殺菌にも使用されており、米国やカナダなど一部の国では受け入れられています。しかし、EUで販売される食品に酸化エチレンを使用することは禁止されていると説明し、エースコックベトナムは、EU、ベトナム、日本、オーストラリアなどの実勢規制を常に遵守しています。同社では、保存、製造、保管のすべての工程で酸化エチレンを使用していないと述べた。
エースコックベトナムは40の国と地域に輸出しており、今回の問題はアイルランドでのみ報告されているという。
梶原社長は、「回収を指示された商品は主にEU向けの輸出商品だとした上で、事故の原因を特定するためにすべての関連資材や設備を検査しており、消費者のために製品の品質と安全性を確保し、迅速かつ効果的な措置を講じます」と徹底した調査をする方針を示した。
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