日本で母国の文化と言語を守るベトナム人

投稿: KilalaAug 18, 2021


在福岡ベトナム人協会の副会長兼事務局長 グエン・ズイ・アイン氏 ⓒ Thoi Dai

在福岡ベトナム人協会の副会長兼事務局長 グエン・ズイ・アイン氏 ⓒ Thoi Dai

日本に住んで16年以上になるグエン・ズイ・アイン氏は日本語教師としての主な仕事に加え、地域支援活動としてベトナムからの留学生やインターン生の支援、福岡のベトナム人二世の子どもたちにベトナム語やベトナム文化を教えている。

アイン氏は「福岡や日本のベトナム人コミュニティはますます大きくなっており、特に日本で生まれたベトナム人の子供たちが増えています。日本で生まれたベトナム人の子どもたちの多くは、ベトナム語で話したり書いたりすることができず、ベトナムの文化や習慣も理解できません。そのため、日本のベトナム人の子どもたちにベトナム語やベトナム文化を教えることは、急を要する課題だと思います」と語った。

在日ベトナム人コミュニティにベトナム語を学ぶ機会を提供したいという情熱を持ったアイン氏は、在福岡ベトナム総領事館、在福岡ベトナム人協会、そしてベトナムを愛する日本人の友人たちの支援を得て、「大越言語文化アカデミー(Dai Viet Language and Culture Academy)」を設立し、毎週土曜日に福岡市内でベトナム語とベトナム文化のクラスを開催している。

講師は九州大学や九州産業大学など、地域の大学の大学生・大学院生の有志が務める。教科書には在福岡ベトナム総領事館およびベトナム外務省在外ベトナム人国家委員会から寄贈された「 Tieng Viet vui(楽しいベトナム語)」と「Que Viet(私たちの祖国ベトナム)」が使われている。ベトナム語プログラムは、ベトナム教育訓練省が定めた6段階のベトナム語能力の枠組みに基づいて設計されている。
また、このアカデミーではベトナム語で聞く、読む、書く、話す能力を向上させるための授業だけでなく、ベトナムの歌や習慣を教えたり、料理教室などの課外活動も行っている。

今は新型コロナウイルスの流行で対面式の授業ができなくなり活動にも大きな影響を受けている。早く授業が再開できることを願っているとアイン氏は語っている。
現在、九州には33,000人以上のベトナム人が住んでおり、そのうち19,400人近くが福岡に居住している。2019年9月には、在福岡ベトナム総領事館の支援を受けて「在福岡ベトナム人協会」が設立された。アイン氏はこの協会の副会長兼事務局長も務める。

ベトナム料理を学ぶ子どもたち ⓒ Thoi Dai

ベトナム料理をつくる子どもたち ⓒ Thoi Dai
〈Thoi Dai〉
※これらのニュースは各ソースを参考に記事を編集・制作しています。


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