中国への青果物輸出が困難になる中、多くのベトナム企業が数億ドルを投じて、欧米で販売するためのシステムや加工工場に投資している。
Vinamit Joint Stock Companyは、中国は品質管理、トレーサビリティ、パッケージングが新型コロナ対策の影響でますます厳しくなってきています。
しかし現在、ヨーロッパとアメリカの市場は大きな需要があり、これらの市場に進出するビジネスチャンスを生み出していますと話す。
GC Food Joint Stock Company (GC Food)は、私たちは新しい市場に参入するために、原料調達から加工段階まで計画的に投資することを決めています。
すでにアボカド、マンゴー、ドリアンなど多くの果物の産地であるダックラック省(Dak Lak)は、国内および世界市場での消費需要の増加しているため、約1000億VN(約5億4300万円)で果物・野菜冷凍工場の建設に投資しましたという。
Vina T&T Joint Stock Companyは長年EUに商品を輸出している企業として次のように話す。
ベトナムはアジア太平洋地域で唯一EUと自由貿易協定を結んでいる国なので、野菜や果物は市場に多くのチャンスがあります。ベトナム-EU自由貿易協定により、EUに入る一部のベトナム野菜や果物の税率が0%に引き下げられ、この地域の他の国と比べてかなりの優位性が生まれました。
EUには厳しい基準があるがその基準を満たすことができれば、市場シェアを獲得することはそれほど難しいことではない。
今年に入ってからは、グレープフルーツ、ココナッツ、ドラゴンフルーツなどを中心にEU向け青果物の輸出が急増し、今後はさらに多くの商品をEUのスーパーマーケットに展開する予定です。
同社は現在、Global GAP、HACCP、SMETAなどの認証を取得しており、EUでは競合他社があまりいないという。
ベトナム青果協会の会長は、地元の青果物輸出市場が変化しているという。
長年、中国は常にベトナム最大の青果物輸出市場で、業界の総売上高の65~80パーセントを占めてきた。
しかし今年の最初の2カ月間で、中国への輸出は前年同期比で19%近く減少し、2億6千万ドル(約322億円)にしか達しなかった。
一方、米国への野菜・果物輸出は70%近く増加して4600万ドル(約56億8800万円)に達し、韓国は32%近く増加して2500万ドル(約30億9100万円)に達し、日本は12%増加して2300万ドル(約28億4400万円)に達した。オーストラリアへの野菜と果物の輸出は45.7%増加し、オランダは51.5%増加したという。
さらに市場の移行したことで、米国、EU、オーストラリア、英国、日本、カナダが大きな潜在力を持つ市場として評価されたと話す。
自由貿易協定におけるベトナムの優位性は、需要が急速に回復している世界市場に果物や野菜の輸出業者が迅速にアクセスするのに役立つと期待される。
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