パンデミックの影響で、2022年のカレンダー市場は例年よりも遅れてスタートすることになった。おそらく、カレンダーメーカーは今年ほど厳しいシーズンに遭遇したことはないだろう。
例年、8月末から9月初めにかけて、各メーカーはカレンダーの印刷を終えていた。しかし、今年はパンデミックの影響でいつものように進められなかった。
そこで各メーカーはリスクを最小限にするためデザイン数と印刷数を減らしている。
アンハオ社(An Hao)は、前シーズンに比べて印刷量を50%削減した。また、常連のお客様の受注は30%減、受注してくれたお客様も前年同期に比べて約40%減となっている。
同社の担当者は、パンデミックの影響で生産状況が厳しく、特に労働力が不足していると話す。
クアンビン書店(Quang Binh Bookstore)代表のライ・ティ・イェンさん(Lai Thi Yen)によると、10月中旬までに同社が生産したのは、デザインの50%、生産量の80%程度にとどまっており、これは材料の入荷が間に合わないことや、生産時間に間に合わないことを恐れてのことです。
さらに今年はカレンダーの需要が減少する可能性が高いため、市場が安定した後の11月末から12月初め頃に、企業は取引先や従業員に贈るカレンダーの購入を検討するというが、その頃にはカレンダーメーカーは生産を終わっているのでカレンダーが不足するリスクがありますと話してくれた。
トーイダイブックカンパニー(Thoi Dai Book Company)のディレクターであるヴォ・キェウ・ハンさん(Vo Thi Kieu Hanh)は、30年以上カレンダーを作ってきた中で、今年は最悪の年だったという。
10月1日まですべてが曖昧だったことに加え、パンデミックが完全に終息したわけではないので、状況が良くなるかどうかはわからず、カレンダーのデザインを40%以上削減した。各デザインの印刷量は昨年と同じですが、この時点ではまだ生産能力の70%にしか達していないという。
カレンダーの価格は、日めくり、壁掛け、卓上など、1冊あたり3万ドンから75万ド(約150~3,700円)と、例年通りの水準で推移している。
しかし、近年スマートフォンの普及により、家庭でカレンダーを購入する習慣が少なくなり、このこともカレンダー業界にダメージを与えている。
※これらのニュースは各ソースを参考に記事を編集・制作しています。