かつて「無煙産業」「経済の先駆的な分野」とされた観光業は、現在すべての企業が操業停止し、数万人の従業員が失業している。
1995年に設立された大手旅行会社ベトラベル(Vietravel)も新型コロナウイルスの影響を受けた会社のひとつだ。
取締役会長グエン・コック・キー(Nguyen Quoc Ky)氏は、「本当に疲れ果てた!これまで1997年のアジア経済危機、2002年のSARS流行、2003年の鳥インフルエンザなど、観光業界が直面した数々の困難を克服してきた。しかしコロナによって全てがゼロとなってしまった。この打撃は大き過ぎる」と話す。
不運なことに同社はコロナで最も影響が大きかった観光と航空部門の両方に大打撃を受けている。
ベトラベル航空(Vietravel Airlines)は2020年12月に誕生したばかりだ。当時、多くの専門家が2021年に回復すると予測したが、実際には2021年に状況はさらに悪化し5月までしか運航できなかった。
ベトラベルの年間収益は7,000〜8,000億VND(約3,400万~3,500万円)です。今から第4四半期までに顧客がグリーンカードやイエローカードの移動証明書を利用し旅行を再開してくれれば、おそらく2019年の10%収益は達成できるだろうとキー会長はいう。
また、旅行業界はタイ、シンガポール、マレーシア、インドネシアなどの近隣諸国が外国人旅行客の受け入れを再開することに焦りを感じている。
ベトナムもフーコック島への外国人観光客受け入れを予定していたが、島内でエピデミックが起きるなど新型コロナウイルスをコントロールできず11月末に延期された。
同社の予測によると、年末まで観光業の再開は難しく来年には開始できることを待っている。今後、観光の回復は主に国内の観光需要をメインにし、また政府の支援対策にも期待を寄せている。
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