本棚による在日ベトナム人のつながり

投稿: KilalaJun 3, 2022

在日ベトナム人留学生のグループが本でつながり、母国のチャリティー活動資金を調達している。
このプロジェクト「一冊の本、千の想い」は在日ベトナム青年学生協会(VYSA)が主催し第3期目を迎えた。

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ⓒ TuoiTre

同協会のボランティアがベトナムの本を集め、東京のベトナム人コミュニティのために本棚を設置している。
この本棚を通じて在日ベトナム人たちは母国語の本を読んだり、交換したりするためにやってくる。
メンバーは月に2回、本のイベントやソフトスキルのワークショップを開催し、特に読書という同じ趣味を持つ学生同士がつながりを深める手助けをしている。
さらにベトナムの恵まれない子供たちを支援するチャリティープロジェクトの資金を集めるために本を売っている。

このプロジェクトの第一期では、チャリティー基金「Khan Am Cho Em(子供たちに暖かいショールを)」と協力し、ベトナム北部ラオカイ省サパでダオ族の古代言語であるノムダオ語のクラスを再建した。 
また、中部高原地方ダク・ノン省ダク・グロン郡のラ・ヴァン・カウ小学校に浄水施設を建設するための資金を調達し、さらには18歳以下の貧しい子供たちの心臓病を治療する「ベトナムハートビート」に寄付をした。  

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ⓒ TuoiTre

プロジェクトの運営責任者であるグエン・キム・チュアン氏(Nguyen Kim Chuan)は、費用をかけずに本棚を使える場所を見つけるのは大変だったと話す。
東京にある多くの団体や企業に協賛を依頼し、本とイベントのために十分なスペースを提供してくれる会社を見つけることができました。
現在はこの3年間の活動が多くの人から共感され、ベトナム語だけでなく英語、日本語の本もたくさん集まりました。
ベトナム人だけでなく、日本に住む外国人の方にも本棚を身近に感じてもらえるよう心がけていますとチュアンさんは語っている。

〈TuoiTre〉
※これらのニュースは各ソースを参考に記事を編集・制作しています。

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