東京電力と中部電力の折半出資会社であるJERAが、北部の港町ハイフォンに東南アジア最大級の最大出力4.5ギガワットの天然ガス火力発電所とLNG積出施設の建設に参画する。
プロジェクトは米エネルギー大手エクソンモービルと進め、JERAが施設を建設し液化天然ガスの供給を担当する。
発電所やLNG基地の建設に数十億円の費用がかかるとみられる。
燃料は米国やオーストラリアなどから調達し、2030年には日本の年間輸入量の1割弱に相当する年間600万トンの液化天然ガスを輸入する予定だ。
JERAはLNGの取扱量を増やすことで国内でLNGが不足した場合、ベトナムから日本へ輸送船をシフトするなど、柔軟に対応できるようにすることを目指す。
2026年にまず2ギガワット規模で運転を開始する予定で、LNGの積み下ろし施設やパイプライン、タンクなども建設される。
日本国内の電力需要が縮小する中、東南アジアでの発電事業を拡大し、LNGの取り扱い量を増やしている。これにより、価格面での交渉力を維持する。
同社はアンモニアや水素といった真の脱炭素技術への橋渡し燃料として、中長期的にLNGが必要だと考えている。
現在、ベトナムのエネルギー需要は伸びているが、LNGは使われていない。
また、東京ガスと商社の丸紅が、2020年代後半にクアンニン省でのLNG火力発電所の稼働を目指している。
総事業費は20億ドル程度を見込んでいる。
〈nikkeiasia〉
※これらのニュースは各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
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