ホーチミン市の医師は最近、ラプンツェル症候群による腸閉塞の症例が増えていると話す。
ラプンツェル症候群とは、自分の髪を食べてしまう精神疾患で専門的には「食毛症」という。
この病気は、食べた毛髪がボール状の塊となって胃に留まり、さらに塊から尻尾のように毛髪の束が十二指腸や回腸、さらには結腸にまで広がってしまう。
ホーチミン市立小児病院の集中治療・毒物科の医師は、8区に住む女の子の腸から毛髪の塊を手術で取り除いたと発表した。この数年で20件目のケースだという。
この女の子は嘔吐、下痢、腹部膨満感とともに持続的な鈍い腹痛の状態で入院しており、超音波検査とX線検査の結果、腸閉塞に陥っていることが判明した。
同様に第2小児病院でも、同じ年頃の女の子の腸にあった巨大な毛の塊を手術で取り除いた。
この子は、激しい腹痛とともに下痢と嘔吐の状態で病院に運ばれるまでの5日間、腹部の悶絶に悩まされていたという。
同病院では過去数年間、このようなラプンツェル症候群の患者を治療してきたが、このところ患者数が増加傾向にある。
ほとんどの患者は手術で毛の塊を取り除き、その後心理的なケアを必要とし、再発を防ぐには両親や親戚など直接子供の面倒を見る人が重要な役割を果たす。
研究者によると、患者の再発の最も一般的な理由は長期経過観察の欠如と心理的治療が完全に終わっていないことだという。
再発を防ぐために、親のカウンセリング、神経精神科の評価と治療、長期経過観察と行動療法を行う必要がある。
〈TuoiTre〉
※これらのニュースは各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
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