都市型農業のかたち

投稿: KilalaMay 18, 2022

2019年、ホーチミン市の農業従事者の平均所得は年間約6300万ドン(約36万円)で、2015年と比較し58%増加した。
これは農地面積と農林水産業世帯数は減少したが農業生産に高い技術を適用し、農業投資への融資金利を支援する市の政策に支えられて価値のある作物や家畜にシフトした結果である。

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新たなランの生産に挑戦するタインさん ⓒ SaigonGiaiPhong

科学の修士号をもち研究所に勤務をしていたタインさん(Thanh)と父親のグエン・ヴァン・トーさん(Nguyen Van Tho)はビンチャイン郡(Binh Chanh)にある8000平方メートルのラン園を一緒に営んでいる。
息子のタインさんは新型コロナの影響で実家に戻ったことがきっかけとなり、仕事を辞めて以前から興味を持っていた家業を手伝うことにした。
タインさんの協力により新しい技術で水質管理された水源に変え安定した水を供給できるようになり、栽培面積も増やすことができた。
「ランの生産は輸入された品種に依存しているので品質や病原菌の管理が難しいです。しかし、あえて収量の少ないランを輸入し栽培と組織培養について学び、積極的に苗を供給するようにしました」とタインさんは話す。

また、同地域のゴム会社の社員であるダウ・タイン・トゥンさん(Dau Thanh Tung)は、1本25万ドンから数百万ドンで売れるココナッツの盆栽を栽培している。
2年以上前に趣味として始めただけだが、高い価値があるとわかってからは数百本のココナッツ盆栽を栽培した。2022年のテトには200本近くの盆栽を販売した。
ホーチミン市では農地が限られているため、経済価値の高い観賞用植物の栽培で土地を効率的に利用するように転換している傾向がある。

また、コイやウナギの養殖においては、循環型生物ろ過システムを使用し、水を再利用して水耕栽培の野菜と組み合わせることで、同じ農地での生産性の向上とコスト削減を実現している。農家は魚と野菜を同時に収穫し、魚の餌代だけで済み、環境にも優しい養殖モデルを取り入れている。

都市農業の新たなかたち

新しい農村地域建設に関する国家目標プログラムの実施期間中に多くのインフラが整備され生産活動やビジネス活動にプラスの影響を与えている

これにより多くの農業従事者は緑色の皮のザボンの栽培や観賞魚の養殖、ランの栽培モデルなどより価値の高い作物の栽培に切り替えた。

現在、ビンチャイン郡は投資を誘致し、農業分野の企業、協同組合、協力グループを発展させ、観光産業の発展に関連付け、地元の労働者の雇用を創出し人々の所得と生活水準を高めることに貢献しようと努めている。
今後もホーチミン市の計画に従って様々なタイプの観光やサービスと関連付け、生産を多様化し、人々の収入を上げるために都市農業の促進と発展は重要とされる。

〈SaigonGiaiPhong〉
※これらのニュースは各ソースを参考に記事を編集・制作しています。

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