新型コロナウイルスの救済策として電気料金削減

首相は産業貿易省の提案した社会的距離規制措置をとっている省や市の家庭電力料金を2ヵ月間削減する案を承認した。

削減内容は8月と9月の各1カ月の電力消費量が200kWhまでの家庭には15％、200kWh以上の家庭には10％の割引が適用される。また、医療施設や検疫地域、およびそれらの地域で新型コロナウイルスに感染した、または感染の疑いがある人のために電力を無料で提供する。これは2021年6月から2021年12月までの7カ月間の請求に適用される。

ベトナム電力公社(EVN)の試算によると、消費者への還元総額は2.5兆VND（約119億円）に相当するという。今期を含め、2020年と2021年の間に4段階の値下げを実施しており、その総額は16.3兆VND（約770億円）にのぼる。

また、首相は、軍の兵舎、軍の学校、その他権限のある国家機関が指定した施設を含む指定集中検疫施設の電気代を100％削減することにも同意した。さらに8月1日、レ・ミン・カイ副首相は、パンデミックの影響を受けた消費者のための清潔な水と電気通信料金の削減に関する指示文書を発行した。

一方、Viettel、VNPT、Mobifone、CMC、FPT、Vietnamobile、SCTVの各通信事業者は、料金を変更することなく、光ファイバーによるインターネットサービスの帯域幅を2倍にすると発表した。ユーザーは、現行のパッケージと新規登録のすべてにおいて、モバイルデータ容量が50％追加される。