交通業界に大打撃を与え続けるガソリン価格高騰

電動バイクブランドPGのセールスマネージャーは、電動バイクやスクーターの価格上昇について販売店や代理店への輸送コストの上昇に起因すると説明している。
3月にガソリンが1リットルあたり3万ドン（約170円）を超え、輸送業者も料金を10％値上げしたためやむなく値上げに踏み切った。
さらにアルミや鉄、電線などの原材料が値上がりしたことで、スペアパーツの価格も10〜20％上昇せざるを得なくなった。
これはパンデミック後の同社の回復に多大な影響を与えている。

また、配車アプリGrab、GoJek、Beのドライバーは生計を立てるのに苦労しているため転職を考えている人も多い。

さらにベトナム航空、ベトジェットエア、バンブーエアウェイズ、ベトラベルエアラインズなどの航空会社にも過度の負担を強いている。
ある航空会社の副社長によると航空業界は回復の兆しを見せているが経営は依然として低調だと語った。
地元の航空会社によると、2022年にジェット燃料が1バレル130ドル（約1万7000円）で取引され続けた場合、そのコストは1年間で5兆7000億ドン（約260億円）追加され、1バレル160ドル（約2万1000円）になった場合は9兆1200億ドン（約510億円）に跳ね上がることになる。

インフレ対策と今後

ガソリン・原油価格の高騰はインフレ懸念を煽るものとして話題になっている。

インフレを抑制するためには、ガソリンや石油の物品税を引き下げることが不可欠です。
また、ガソリンや石油の備蓄を補うことが急務であり、燃料供給の40パーセントを占めるギソン製油所の障害も早急に取り除くべきです。
企業における燃料の在庫も解決されなければなりませんと経済委員会副委員長は述べている。

さらに、燃料価格の加速は食品や食材をより高価なものにしている。
近い将来、食料品の価格は20％以上に跳ね上がると予測されているため、インフレ率を4％以下に抑えるという政府の計画への支持を共有し、経済成長の中でそのシナリオをより明確にする必要があるとされる。