クローゼットオーガナイザーの価値

投稿: KilalaJun 29, 2022

ハノイ在住の買い物好きなフエン・チャンさん(Huyen Trang)は、整頓されていない服の山でいっぱいになっている自分のクローゼットを何とかしなければならないことに気づいた。洋服はクローゼットやベッドの上にも下にも積み上げられ、一部は母親の家に送らなければならないほどだ。

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服をたたみ、整理するプロのオーガナイザー ⓒ VnExpress

新居への引っ越しを予定していた4月、友人からクローゼット整理のプロに依頼することを勧められた。
チャンさんの場合、最低2人のオーガナイザーを2時間雇う必要があり、料金は散らかり具合によって1時間あたり25万~40万ドン(約1,400~2,200円)だという。
2人のオーガナイザーは4時間かけて作業を終えた。

3つのキャビネットを埋めていた彼女の服は、色ごとに分類され、1つのキャビネットに収まるようにきれいに整頓された。費用は総額200万ドン(約1万1000円)だった。
ハノイでクローゼット整理業務は清掃会社や引越し会社が請け負うことが多いが、彼女は専門業者の利用を選んだ。

「自身では一生かかっても終わらないので価値ある投資だと思います。見栄えが良くなり、ワードローブが整理されたことに加え、着るべきものがすべて目の前にあるので買い物を減らすことができました」と話す。
チャンさんはもう洋服を探すのに何時間も費やすことはなく、散らかった部屋を後ろめたく感じながら友人を家に招く気兼ねもなくなった。

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ⓒ VnExpress

しかし、このサービスはまだ歴史が浅く認知度が低いため懐疑的な依頼者も少ない。

27歳のトゥイ・ヴィーさん(Thuy Vy)は、2人のオーガナイザーが計画を立て、3時間ノンストップで作業するのを目の当たりにして、この仕事は簡単なものではないと感じたという。

「150万ドン(約8200円)を払って服をたたむ人を雇うのは、裕福な人たちだけの贅沢だと思っていたが、彼らが雑然とした状態を解消しクローゼットを整頓するのを手伝ってくれるなら、毎回服の山をかき分ける必要がなくなるので価値ある選択だと思います。値段も高くないので、年に1、2回、洋服の整理をしに来てもらっても構わないと思っています」と語る。

クローゼットオーガナイザーのプロは、1980年代にアメリカで生まれ、日本で発展し、今では中国でも大人気の職業になったと言われている。
ベトナムでは外国人のニーズに応え、2019年に初めて登場した。

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オーガナイザーによって整理されたクローゼット ⓒ VnExpress

ハノイのクローゼットオーガナイズサービスの創業者、カオ・ティ・レ・ヒエンさん(Cao Thi Le Hien/36歳)は「需要と人々の所得の上昇に伴い、クローゼットオーガナイズビジネスはますます普及するでしょう」と話す。
彼女の会社では、今年の最初の4カ月間で数百人の顧客にサービスを提供し、合計2,000時間以上の仕事をした。
顧客の大半は25歳から40歳までの既婚女性で、収入もあり、服もたくさん持っていて、厳しい仕事もこなしているという。

プロのオーガナイザーが1人のクライアントにかける時間は平均4時間だが、洋服やアクセサリーをたくさん持っているセレブのクライアントの場合は、3~4日かかることもあるそうだ。
同社のオーガナイザーはお客様のクローゼットを整理するだけでなく、体系的かつシンプルな方法で物を配置する方法を教えている。
ピークシーズンは、気候が変わる衣替えや転勤時期だという。

〈VnExpress〉
※これらのニュースは各ソースを参考に記事を編集・制作しています。

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