中国が新型コロナ対策で近隣諸国との国境管理を強化したため、12月21日から国境では数千台の果物運搬用トラックが立ち往生している。
1月10日時点で、3つの国境ゲートが再開されたが3000台以上が通関を待っている。政府はテト(旧正月)までには解消したいと考えている。
この状況を回避するためベトナムの企業は海運に切り替えているが、冷蔵コンテナの不足と価格の上昇で困難に直面している。
冷蔵コンテナの不足は深刻です。多くの企業は他の企業から冷蔵コンテナを買い戻さなければならないため、価格は実際の価格の2倍、3倍、4倍になっていますとフルーツ輸出のHoang Phat Fruit Companyのディレクターはいう。
食品加工のDong Giao Foodstuff Export JSCの副社長も、コンテナ価格の上昇に加え、輸出業者は運賃の上昇に直面しており、利益が大幅に減少していると述べている。
冷蔵コンテナの輸送にかかる運賃は、以前の3000万~4000万ドン(約15万2000~20万3000円)から2億ドン(約101万5000円)に急騰していると彼は指摘する。
チャン・タイン・ナム農業農村開発省副大臣(Tran Thanh Nam)は、南中部ビントゥアン省、南部ティエンジャン省、ロンアン省がホーチミン市の物流協会と農産物輸出の支援について交渉することを提案した。
長期的に考えるとベトナムは冷蔵・冷凍コンテナの輸送にチャーター船団を利用し、必要なときに船を借りて輸出と国内市場の両方に対応できるようにするべきだという意見もある。
現在、ベトナムのドラゴンフルーツは総生産量約30万トン、ザボン、ジャックフルーツ、バナナ、リュウガン、スイカはそれぞれ数百トンの生産量があり、収穫が行われ輸出されている。
中国はベトナムにとって最大の貿易相手国であり、青果物の最大の市場である。2021年の最初の11カ月間の両国間の農産物の貿易高は、前年同期比19.5%増の113億ドル(約1兆3030億円)に達したことが、公式データで明らかになった。
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