JICAによると同市初の地下鉄プロジェクトの運営者であるHURC1(ホーチミン市都市鉄道1号線有限会社)は、当初の定款資本が運営費に使い果たされ、現在資金不足による停止リスクに直面しているという大きな問題に直面している。
そのため今年1月、JICAは計画投資省と財務省に公式文書を送り、同社への資金の早期配分を要請した。
HURC1の資金問題は、JICAから地下鉄プロジェクトへの技術移転の進捗に深刻な影響を与えるだけでなく、地下鉄の進捗にも影響を与えるかもしれません。
うまく運営するための資金を確保することは、地下鉄が予定通りスムーズに商業運転を開始するために非常に重要ですとJICAの担当者は述べている。
HURC1は政府機関への最近の報告書で、今年の2月から職員に給与を支払うことができなくなったと述べている。さらに7月以降は社会保険料を支払うことができなくなっている。
ホーチミン市行政の管理下にある国有企業として2015年に設立されたHURC1は、140億ドン(約8100万円)の定款資本を付与された。
しかし存続期間中に収益を得ることができず、資本金(チャーターキャピタル)の前金を用いて経営を維持せざるしかなかった。
2021年8月以降、運営に必要な支出をまだ発行しておらず、枯渇した資本金からの立替金も受け取れず、資金不足により操業停止を余儀なくされる可能性がある。
計画投資省は法律の許す範囲で国家予算やその他の適切な財源を活用することを検討するよう求め、財政省は市当局が政府に対してHURC1の定款資本の引き上げを求めるよう提案しているが、いずれも実現に時間がかかるため、HURC1は首相に対し国家予算の前渡しを検討するよう提案した。
2012年8月にスタートした地下鉄プロジェクトは、総投資額43.7兆ドン(約2530億円)で、そのほとんどが日本の政府開発援助(ODA)によるものである。
これまで数回の延期を経て2021年第4四半期に完成する予定だったが、新型コロナの影響により、完成時期は2023年最終四半期に再延期された。
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