英の「Platinum Jubilee Cookbook」でブンチャーが紹介

投稿: KilalaJun 16, 2022

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エリザベス2世の在位70年を記念してつくられた料理本に英国大使館ハノイのシェフ、ドー・ティ・ハイ・リー氏によるブンチャーのレシピが掲載された ⓒ ThoiDai

英国大使館の公式Facebookによると、エリザベス2世の在位70周年を祝して、世界70カ国の英国大使館によりエリザベス2世に提供されたレシピを集めた料理本「Platinum Jubilee Cookbook」がつくられた。

本書では英国大使館ハノイのシェフ、ドー・ティ・ハイ・リー氏(Do Thi Hai Ly)によるブンチャー(Bun Cha)のレシピが紹介されている。

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英国大使館ハノイのシェフ、ドー・ティ・ハイ・リー氏 ⓒ ThoiDai

ブンチャーとは、ハノイが発祥の地とされるごく一般的な料理でライスヌードル、豚肉、野菜、スパイス、特製タレを絶妙に組み合わせた代表的な料理で、フォーと並んでハノイの食文化を象徴している。
この料理は上品なレストランから狭い路地にある簡素な屋台までどこでも売られている。
朝食から昼食、そして夕食まで、一日のすべての食事で好まれる。

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ⓒ ThoiDai

駐ベトナム英国大使のガレス・ウォード氏(Gareth Ward)は本の中で、「ブンチャーはハノイ料理の誇りです」と紹介している。
屋台の前を通ると地元の人も観光客も豚肉を焼く香ばしい匂いに抗えない。歩道で低いイスに座って食べるのが一番おいしいのですと話す。
また、あまりの美味しさに大使はハノイらしい料理の味を堪能してもらい心地よい雰囲気を感じてもらうためにイベントのたびにブンチャーを作ってもらうという。

本書の序文で、プリンス・オブ・ウェールズ(チャールズ皇太子)とコーンウォール公爵夫人(カミラ夫人)は、70年前に女王が君主となったとき英国の食事情の見通しは "暗澹たるもの "だった。
当時、いくつかの食品はまだ配給制で提供される食材のわずかな選択肢は最も創造的な料理人にさえ課題を突きつけた。
しかし今日、他国の料理がイギリスの家庭に入ってきたことによって国民の味覚が「変容」した。かつてないほど、私たちは互いの食の伝統を家庭に迎え入れ、そのことに深く感謝していると書いている。

英国大使館によるとこの料理本は販売される予定で、Amazonのプラットフォームでは30ポンド(約4900円)となっている。
印税は、2つの慈善団体The Queen's Commonwealth Trust (QCT)とThe Prince of Wales's Charitable Fund (PWCF)に寄付される。

2016年にベトナムを訪問したオバマ大統領(当時)とシェフのアンソニー・ボーデン氏(Anthony Bourdain)はハノイのレストランでブンチャーを食し絶賛した。

〈ThoiDai〉
※これらのニュースは各ソースを参考に記事を編集・制作しています。

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