時速350㎞の高速鉄道路線の建設を提案

投稿: KilalaOct 15, 2021

ⓒ Saigon Times

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交通運輸省の2つの高速鉄道路線の建設を含む、2021年から2030年までの期間と2050年に向けた鉄道網計画案を政府が承認した。

ハノイとゲアン省ヴィン市を結ぶ高速鉄道と、ホーチミン市とカンホア省ニャチャン市を結ぶ高速鉄道の2路線に加え、2030年までにハノイのイエンビエン-ファライ-ハロン-カイラン路線、ハノイ-ハイフォン路線、ホーチミン-カントー路線など、8つの新しい鉄道ルートの開発を提案した。

これらの鉄道・道路は、ハイフォン市やバリア・ブンタウ省にある国際海港と接続させ、ホーチミン市とメコンデルタを結び、中国、ラオス、カンボジアなどの近隣諸国とのアクセスを促進させることができる。

2050年までに、南北高速鉄道路線の建設を完了させ、ハノイとホーチミン市の2つの主要なハブ空港や、港、工業団地、経済地区、中央高原地域、アジア横断鉄道を結ぶ新しい鉄道路線への投資を継続し、既存の鉄道路線の整備も行う予定だ。

2030年までに国内の鉄道インフラを整備するために必要な資金は、推定240兆ドン(約1兆2,000億円)に達する。

以前、多くの交通専門家は乗客だけを運ぶ時速350kmの高速鉄道路線を建設する代わりに、乗客と貨物を運ぶ時速160~200kmの南北鉄道を建設することを提案していた。

しかし、計画コンサルタントによると、鉄道の需要はその速度に依存するため、ハノイ-ヴィン路線で時速350kmの高速列車を運行すれば、93%の市場シェアを獲得できるが、時速200kmの列車では85%の市場シェアとなる。また、ハノイ-ダナン間では、それぞれ75%、35%となる。
ハノイ-ホーチミン市間では、時速350kmの高速列車のシェアは15%、時速200kmの高速列車のシェアは0.3%にとどまるとの見方を示している。

また、時速350kmの高速鉄道を利用するとハノイからヴィンまでの所要時間は1時間、飛行機では3時間かかる。ハノイ-ホーチミン市間の場合、高速鉄道の場合5.5時間で、飛行機よりも約1時間長くなるとされている。

〈Saigon Times〉
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