パンデミックの中、静かで平和なダラット

年間を通じて冷涼な気候、緑の松林、霧のかかった風景、植民地時代の建築物など観光地として人気の高いダラットに在住するチン(Trinh)さんは毎朝、街を車で走り回り写真を撮り、ダラット出身者や訪れたことのある人たちに懐かしく思い出してもらえるよう、この瞬間の写真をSNSで公開している。

ダラットに長年住んでいるが、これほどまでに閑散とした街は初めてだという。
いつもなら7月～9月、特に9月初めの連休には何千人もの観光客が訪れるが、今年は2000年代のように静かだった。

ダラットを有する中部高原地方のラムドン省は7月2日に最初の感染者が出てから2カ月以上が経ち、感染を食い止めることに成功している。
9月7日より規制を設けての観光地や飲食店、宿泊施設のサービスを省内の旅行者に再開した。
2019年には700万人の観光客が訪れている。