韓国の製薬会社HLBは、ベトナムのNanogen Pharmaceutical Biotechnology JSCが製造する新型コロナウイルスワクチン「ナノコバックス(Nano Covax)」の技術移転と販売の権利を取得する覚書を締結したという。
これに伴い、Nanogen社は韓国企業にワクチン製造技術を移転・製造・販売しグローバルなマーケティング活動を行えるようになる。
今後3ヶ月以内に両社の専門家がナノコバックスの臨床データを確認した後、交渉を終了する予定。
ナノコバックスは、ベトナムで第3段階の臨床試験が行われている唯一の新型コロナウイルスワクチンで、この臨床試験には約13,000人のボランティアが参加している。Nanogen社はこのワクチンの緊急使用について保健省の承認を待っている。
また、第3段階の臨床試験終了後、Nanogen社は世界保健機関(WHO)にワクチンの承認を求める予定。すでに先月、ワクチンのサンプルを同機関に送付している。
製薬会社HLBのジン・ヤンゴン(Jin Yang-gon)会長はNanogen社の取締役の1人であり、同社の関連会社であるNext Science社はNanogen社の株主で10.4%の株式を保有している。さらにHLB傘下のHLB Pharmaceuticalは昨年12月にNanogen社と合意文書を締結し世界の医薬品市場での存在感を増している。
Nanogen社は今月初めにインド最大級の製薬会社であるVekaria Pharmaceutical Groupとの間でインドにおけるナノコバックスの供給契約を締結している。
〈Saigon Times〉
※これらのニュースは各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
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