近年、親が子どもに夏休みのアルバイトを進めるケースが増えている。
10年生のアンさんは、1カ月以上前から午後4時から10時までカフェでウェイトレスとして働き、時給は1万8000ドン(約105円)を得ている。
彼女はクラスメートの多くが夏季休暇のアルバイトをしているのを見てやってみたいと思いSNSで仕事を見つけた。
現在、何百もの求人オンライングループが、レストラン、カフェ、販売、電話セールス、駐車場、配達などの情報を掲載している。
会員数が27万人近いあるグループでは、毎日30件以上の求人情報が掲載され、16歳から19歳の若者の関心を集めている。
アンさんは飲み物を運んだり、食器を洗ったり、サービスが遅いとお客さんに怒られたり、仕事の多さに圧倒され、初日から辞めたいと思ったという。
しかし、1週間後には徐々に慣れてきて、コミュニケーションや接客のスキルを身につけ、新しい友達もできたそうだ。
アンさんの母親は「子どもたちには家にいるよりもアルバイトをするように勧めているんです。苦労することやリスクもあるかもしれないけれど、その分、学ぶことも多いんです」と話す。
母親は夫と交代でアンさんのアルバイトの送迎をして応援している。
16歳の娘フォンチーさんを持つ母親ハンさんは、外でのアルバイトのリスクを恐れて夏の初めに家事手伝いのアルバイトを提案した。
ハンさんは「家計を支えるために働いてほしいというわけではないんです。生活習慣を身につけ、お金の大切さを学ぶために働いてほしいんです」という。
フォンチーさんは週に2日、皿洗い、家具の掃除、衣類の回収と整頓など、2〜3時間働いている。
1日6万ドン(約350円)の給料をもらい、さらに奨励金として6万ドンをもらい、1カ月で96万ドン(約5600円)の収入を得ている。
さらに母の家事や雑用も手伝いコミュニケーションにも自信が持てるようになり、努力することの大切さを知るようになったとフォンチーさんは話す。
母親のハンさんも娘の考え方や行動の変化に気づいている。
教育学者のヴー・トゥー・フオン博士(Vu Thu Huong)は、このような傾向を次のように指摘する。
すべての親が18歳以下の子どもを実社会に出すことを望んでいるわけではありません。
しかし、子どもたちはアルバイトで得たスキルや経験によって成長し、お金の価値をよりよく理解し、賢い使い方を身につけることができます。
子どもにアルバイトをさせる親の数はまだ少ないですが、ここ10年で増えてきています。
一方、金に汚い親だけが早くから子供を働かせるという固定観念を今でも多くの人が軽蔑していることも事実です。
VnExpressが7月16日に13歳から18歳の子供を持つ100家族を対象に行った調査によると、84%が子供を働きに出すことに賛成し、反対は16%だけだった。
そのうち、63.9%の家庭が、教師など知的能力を必要とする仕事に就かせることを望んでいる。
保護者がアルバイトに期待することは、「子どもが生活技術や経験を身につけること」が最も多い。
次いで「お金の大切さを学ぶこと」となっており、子どもの収入アップを期待する人は6.2%と少数派であった。
しかし、ハノイ教育心理学会の会長であるグエン・トゥン・ラム博士(Nguyen Tung Lam)はリスクについても喚起している。
「子どもを早くから働かせることについては浪費家になったり、勉強をおろそかにしてお金を稼ぐことだけに夢中になったりするかもしれない」と述べている。
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