大手カフェブランドがテイクアウト市場のシェアを奪い合う

投稿: KilalaDec 9, 2021

小型売店を展開し始める大手カフェチェーンThe Coffee House ⓒVietnam News

小型売店を展開し始める大手カフェチェーンThe Coffee House ⓒ Vietnam News

ホーチミン市がパンデミックに襲われたときには、大小さまざまなコーヒーチェーンやカフェの70%が大きな損失を被ったと大手コーヒーチェーンのCEOはいう。
また、世界有数のカフェブラントスターバックスでさえいくつかの店舗を閉店しなくてはならなかった。

しかし、今後もカフェ市場には引き続き可能性があり、特にテイクアウトが重要だと考えてられている。

コーヒーのテイクアウト需要は、新型コロナの影響もあり、従来のように混み合うカフェで楽しむことをできなくなったり、習慣の変化によって増え続けている。
ターゲット層は若く、13,000~15,000VND(約64~73円)という低価格で提供している。

事業用不動産のCBRE Vietnamは、2020年に国内のコーヒーチェーン店の数は10%以上増加しており、F&B業界でプラス成長を達成したのはコーヒー分野だけだという。
コーヒーを飲むことは多くの人にとって毎日の習慣となっているため、パンデミックでもカフェ代を節約する消費者は少なかったとみられる。

国内の大手カフェチェーンの一つであるThe Coffee Houseは11月に「TCH NOW」という初のテイクアウト専門店をオープンした。
さらに多くの顧客を獲得するために歩道に移動式小型売店を開設することも計画しいる。

このビジネススタイルの先駆者であるHighlands Coffeeは、2019年後半に持ち帰り用のコーヒーを販売する小型売店を設置した。
パンデミック前は朝7時から2時間だけ開いていたが、それでも数十杯のコーヒーを売っていたという。当時の1杯の価格は29,000VND(約140円)で、チェーン店のカフェよりも10,000VND(約49円)安い。

食用油メーカー大手KIDOグループも、コーヒーの市場シェアを拡大するために、今年7月に1,000億VND(約490万円)の投資し、アイスクリーム・ミルクティー・コーヒー販売店チェーン「Chuk Chuk」を展開している。
2025年までに全国で1,000店舗が開設される見込みで、「Chuk Chuk」はリーディングブランドになることが期待されている。

Passioカフェチェーンでは、スタッフを派遣して路上テイクアウェイで19,000VND(約93円)というリーズナブルな価格で販売しいる。
広報担当者によると、数年前までは同カフェは常に満席だったが、他のチェーン店との激しい競争にさらされたため、テイクアウトを提供するなど他の方法で打ち出す必要があったという。

世界銀行の調査によると、ベトナムのカフェ市場では年間7万トンのコーヒーが消費されているという。
また、市場調査会社Euromonitorによると、ベトナムのコーヒー・紅茶市場は年間約10億ドル(約1,130億円)の価値があるが、圧倒的なシェアを持つブランドは存在せず、Highlands Coffee、Starbucks、The Coffee House、Phúc Long、Trung Nguyênなど、現在の大手企業のシェアは合わせても20%に過ぎず、まだ参入の余地はあると考えられる。

〈Vietnam News〉
※これらのニュースは各ソースを参考に記事を編集・制作しています。

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