アップル(Apple)は、クリーンエネルギーの使用という目標を推進するとともに、ベトナムを含む10の再生可能エネルギープロジェクトを支援している。
このプロジェクトへの支援は、「Power for Impact」プログラムを通じて、世界の多くの先進国および発展途上国で行われている。その中でも、東南アジアが最も多くを占め、恵まれない地域に新たな再生可能エネルギー源を提供することを目的としている。
ベトナムでは、全国20の学校に太陽光発電を提供する。これは何千人もの子どもたちに持続可能な開発と科学、技術、工学、数学(STEM/Science, Technology, Engineering and Mathematics)についての教育を後押しする。
フィリピンでは、恵まれない優秀な学生に奨学金を提供し、専門とする教育機関に対し電気を購入するコストを削減するための太陽光発電システムの設置費用を支援した。
タイでは、再生可能エネルギーによる発電量を増やし、バッテリーによる蓄電で電力の安定供給を図るプロジェクトにアップルが参加している。また、魚介類の保存にすべて冷蔵庫に頼らざるを得ない遠隔地の漁村の汚染源であるディーゼル電源を徐々に置き換えている。
2030年までにカーボンニュートラルを目指す
アップルは、昨年、100%クリーンエネルギーの使用を約束したサプライヤーの数を2倍に増やしたと発表した。また、2030年までにサプライチェーンと製品全体でカーボンニュートラルを実現するという目標を加速させている。現在、同社は175社のサプライヤーに再生可能エネルギーへの切り替えを要請している。また、米国本社および世界各地の店舗・支店では、全世界で9ギガワット以上のクリーンエネルギーの使用を目指している。
計算上では、これにより年間1,800万トン以上のCO2を削減することができ、これは毎年400万台の自動車を道路から排除することに相当する。
CEOであるティム・クック氏(Tim Cook)は、「すべての企業は、気候変動との闘いに参加する必要があります。私たちは、より環境に優しく、より公平な未来に向けて、緊急に行動し協力しています」と述べている。
さらに、2030年から販売する製品が環境に影響を与えないという目標も掲げ、今後は、製品にリサイクル素材を使用するなど、新たな方向性を模索している。
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