エースコックベトナムの代表は、アイルランドでの製品回収例と同様のリスクがあることを認識した上で、11月末にフランス市場において販売代理店に積極的に情報を提供し製品の回収を実施した。
今回の回収は、当社製品の品質を確保するために、エースコックベトナムが自主的に行ったと説明した。
これらの製品はいずれも今年7月以前に製造されフランスに輸出されたもので、アイルランドでの一部商品から食品への使用が認められていない酸化エチレン(エチレンオキシド)が検出された件に関する製品回収よりも前のものだという。
地元の情報によると、同社のインスタントヌードル「Ricey」、「Hao Hao」の一部のロットから欧州連合(EU)の基準で認められている値を超える2-クロロエタノール(酸化エチレンの反応生成物)を含んでいるという。
アイルランドでの製品回収を受けて、ベトナム産業貿易省は管轄当局に対し、国内で販売されている同社の全製品を確認し、違反がないかどうか生産チェーンを検査するよう指示した。
検査の結果、エースコックベトナムのベトナム国内で販売された製品には酸化エチレンが含まれていないことが判明した。
また、この事件を受けて、ベトナムの貿易・保健・農業省は、食品中の酸化エチレンに関する現行の基準を改訂することになった。
2-クロロエタノールはおもに酸化エチレンの製造に利用され、殺虫剤の製造や機械の洗浄剤として使用されており、米国国立生物工学情報センターによると、低濃度での長期的な暴露や高濃度での短期的な暴露により、健康に悪影響を及ぼす可能性が高いとされている。
〈Tuoi Tre〉
※これらのニュースは各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
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