自分のルーツを追及するデザイナー

投稿: KilalaMay 11, 2022

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ⓒ ThoiDai

ベトナム出身の母とカメルーン出身の父を持つ通称ナフィさん(Nafi/本名Huynh Thi Cam Tien)は、2つの母国からインスピレーションを受け新鮮なデザインを生み出している。

ロンスエン(Long Xuyen)で育ち、他の女の子たちが人形で遊んでいる間、彼女は女の子のための「デザイナーズ」服を一生懸命作っていた。これが彼女の輝かしいファッションキャリアの始まりだった。

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ⓒ ThoiDai

その後はモデル、デザイン、起業を追求し大きな成功を収めていった。
2017年、彼女はミス・ユニバース・ベトナムのミス・スポーツとして初めて脚光を浴び、ミス・スプラナショナルのミス・タレントで優勝した。
そして現在は世界中の人々が理想のスタイルを実現できるようサポートするカスタムテーラー「Nafi Suit」のオーナーとなった。
数年前に設立したこのテーラーは、カメルーンとベトナムの独特な視点で刺激と魅力にあふれたものとなっている。

子どもや女性に力を与える活動

ミス・ユニバースで認められた後、ナフィさんは自分の影響力を活かし、開発途上国の子どもの読み書き習得と男女平等の教育機会から変えていくことを目指した「Room to Read」のパートナーとしてベトナム中の若い女の子と女性にインスピレーションを与えてきた。

若い女性たちの将来に深い関心を寄せているナフィさんは、彼女たちが知識を増やし将来への自信を持てるように日常的に本を買ってあげている。

「パートナーとして私は少女たちと話す機会を得た。時にはチャットで話すこともあり、悩みを聞いたり心理カウンセリングを行ったりしています。遠隔地における少女たちの生活状況や若者の結婚問題には驚かされます。彼女たちが一生懸命勉強し、働き、自分の夢を追いかけるよう支援したいのです」と話す。

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2021年11月、ボディポジティブキャンペーン「Phu Nu Thuong Nhau」に参加したナフィさん(右から2人目) ⓒ ThoiDai
起業家の厳しい現実

今でこそ成功を収めているナフィさんだが大学を卒業した後、何も考えずに就職活動に臨んだ。ファッションの世界に身を置き、この業界で働けるのであればどんな仕事でも構わないと考えていた。

しかし、この業界の知識や経験が浅いまま起業し行き詰ってしまった。
さらに新型コロナの影響で状況はさらに辛いもになったが、これによって自分の目標を見つめ直しプロフェッショナルとしての変化を遂げる必要性に気づくことができた。
ビジネスを一時中断し自身のルーツと見つめなおし、ファッションと通して2つの異なる文化の架け橋となる時間をもった。

そして、規模を縮小しフリーランサーと協力してサプライヤーや顧客とコミュニケーションをとり適切で持続可能な選択をすることで、独自のブランドをゆっくりだが確実に再構築していくことができた。
「パートナーや生地の仕入先、テーラーが生活できるように、特に注意を払っています。デザインだけでなく資源の消費を最小限に抑えることで、ファッションをよりサステナブルにすることに貢献しています」と話している。

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日常生活から受けた影響をファッションに反映させたいと考えている ⓒ ThoiDai
二つの祖国から得たインスピレーション

中央アフリカや東南アジアの色彩豊かなジャングルは彼女にとって創造力を掻き立てる場所で両国の文化や人々も創作活動を後押ししている。
ベトナムでアフリカ文化は浸透していないが2つの国の豊かな自然美からインスピレーションをもらい多文化な遺産を尊重した衣装作りをしていきたいと話している。

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ⓒ ThoiDai
〈Thoi Dai〉
※これらのニュースは各ソースを参考に記事を編集・制作しています。

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