世界で最も高価値となった非代替性トークン(NFT/non-fungible token)ゲーム「Axie Infinity(アクシー・インフィニティ)」のヒット後、ベトナム企業が開発した少なくとも6つのゲームが発売されている。
各企業はブロックチェーンゲームの開発に競って取り組み、新産業での地位確立を目指して外国人投資家から数百万ドルを集めている。
多人数参加型オンラインバトルアリーナゲームの「Sipher」は最近、米国と韓国の投資家から680万ドル(約7億7,400万円)を調達した。また、多人数参加型ロールプレイングゲームの「Faraland」は投資家から240万ドル(約2億7,300万円)、別のゲーム「HeroVerse」は170万ドル(約1億9,400万円)を調達している。
アプリに関する市場調査会社アップアニー(App Annie)によると、6,800万人のスマートフォンユーザーのうち57%が1日平均3.9時間をゲームに費やしており、同国にはスマートフォンのゲームプレイヤーが多数存在する。
また、モバイルゲームのダウンロード数は、市場の22%を占めインドネシアの38%に次いで、東南アジアで2位となっている。
ブロックチェーン技術を活用したゲームプラットフォームのProject SEEDのチーフマーケティングオフィサーであるタオ・チャン氏(Thao Trang)は、グローバルな業界関係者はベトナムをブロックチェーンのエコシステムとして見ているという。
しかし、彼女の会社では通常、ブロックチェーンかゲーム技術のどちらかに長けた人材を見つけ、他のスキルを身につけるためのトレーニングを行わなければならない。また、市場から開発者は製品の早期発売を迫られ、品質が損なわれることが問題となっているという。
暗号通貨取引所バイナンスベトナム(Binance Vietnam)のナショナルディレクターであるリン・ホアン氏(Lynn Hoang)は、ブロックチェーンはゲーム会社にとって新しいビジネスとなっている。この機を生かしてグローバルに展開すべきです。しかし、国内のブロックチェーンゲーム開発者は、特に適切なスキルを持った人材の採用において、多くの課題に直面していますと人材不足の現状を語る。
この業界で10年のキャリアを持つゲーム開発者のファム・アン・トゥアン氏(Pham Anh Tuan)は、ブロックチェーンゲームは少なくともあと10~20年は人気を維持でき、この業界に多くのゲーム大手企業が参入することになるだろう。さらに仮想現実や拡張現実などの技術はメタバース(オンライン上に構築された3DCGの仮想空間)に活用されるだろうと話した。
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