ひと味違う有機栽培のお茶

投稿: KilalaApr 13, 2022

ⓒ VietnamNet

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タイグエン省(Thai Nguyen)のフールアン地域では、数百世帯が茶畑のおかげで発展している。
フールアン地区の4つのコミューンの4000ヘクタール以上のお茶栽培は、年間生産量42千トン以上で、1兆2000億ドン(約60億円)をもたらすとされる。

有機栽培への転機

特に、ケーコック村(Khe Coc)の農家はお茶栽培の取り組みが評価されている。
村長ヴォー・ヴァン・キエムさん(Vo Van Khiem)は2013年に日本に行った際、お茶が1キログラムあたり数千ドルで売られているのを見て、お茶の価値を認識したという。
その後、レストランのオーナーからお茶の生産者に転身した。

彼はVietGAP基準の茶産地であったケーコック村の約100世帯の生産者とともに、2016年から有機茶産地へと転換してきた。これまで40ヘクタール以上の有機茶樹が植えられた。

「有機肥料を使った初年度に茶葉の生産量が激減し本当に心配しました。生産量は減っても商品価値は数倍になり、無農薬茶の産地の恩恵が受けられるかもしれないがこれが正しいのかと不安でした」とキエムさんは言う。

10年間、お茶の栽培続けキエムさんはすべての債務を返済し、ようやく多くの人が夢見るような財産を手にすることができた。

現在、彼は15人のメンバーがいるケーコック安全茶協同組合のマネージャーを務めている。1ヘクタールから約2億5000万~3億ドン(約130万~150万円)が生み出される。
さらにヨーロッパにも輸出されている。

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肥料の工夫と加工技術

同村では、多くの生産者が鶏卵や蜂蜜を肥料にしている。
最初は躊躇されていたが結果を目の当たりにすると、誰もがそのお茶の繊細さ、甘さ、味に驚嘆する。
1リットルの蜂蜜と鶏卵10個を水で薄め木の根元撒き育てると茶葉は、味や香り、透明感を高めた品質となる。

さらに多くの農家は、ベトナム紅茶協会の指導でお茶の甘みを残す加工を習得している。
この加工技術はゆっくりと時間をかけて加工することで、茶の芽の酵素による変換過程でミネラルや糖分を保持することができ、完成した製品は独特の風味を持ち続ける。

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これらの茶葉を使用し緑茶、粉末茶、茶飴、ティーバッグなど、さまざまな茶関連商品を開発し、茶製品の価値と地元の人々の収入を高めている。

フールアン区党委員会の常任副書記は、飢餓の撲滅と貧困の緩和を目標にお茶を栽培して以来、農民は今や一財産を手に入れたと述べた。

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〈VietnamNet〉
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