ベトナムにおける電気自動車の今と未来

電気自動車産業（以下EV）関係の投資家を引きつけるためチン首相は産業貿易省にこの分野の解決策を研究するように指示した。

ベトナムのEV市場はまだ幼少期にあり、EVの時代が世界的に到来しているにもかかわらず、開発を支える政策面ではまだまだ多くの課題がある。またEVを普及させるためにはEVの販売価格もメーカーを悩ます問題でもある。EVは多くの国、特に中国、ヨーロッパ、米国で非常に巨大な発展を遂げている。ハイテク技術のおかげで、EVの生産コストは前期に比べて大幅に減少したが、それでも化石燃料を使用する自動車よりも比較的高い。国民のEV購入を促すため、2022年3月から9席未満のEVの特別消費税（VAT）を3％とし5年間適用される。

そのためベトナムコングリマットビンファ・ビングループの自動車会社ビンファスト(Vinfast)は、多くの価格と優遇政策が付加された最初のEVを売り出した。 発売初日に4,000台近くの受注を受けたことは、この新しい車に対する消費者の関心の高さを示している。さらに、多くの企業がEVやハイブリッドガソリン車（ハイブリッド）をベトナムに輸入した。 昨年8月、トヨタはタイから最初のハイブリッドモデルをベトナムに持ち込んだ。ガソリンの消費量は100kmあたりわずか4.6リットルである。

昨年、政府は燃料電池と水素エネルギー製造技術、エネルギー貯蔵技術を含む研究のための優先技術のリストを決定した。専門家によるとこの方針はベトナムの開発企業が世界の電気自動車産業に追いつく助けとなっていると語る。

VCCI（ベトナム商工会議所）法務部長は長期的にはEV市場の発展に関する具体的かつ包括的な政策、財政支援策だけでなく、EV市場の開発メカニズムやEVやそれにまつわる周辺の財務政策なども研究する必要があると語っている。