長崎で食文化を体験

投稿: KilalaMar 1, 2019

長崎は中国、オランダの食文化に影響を受けた日本でも独特の食文化を有しています。留学生の皆さんに長崎の料亭で長崎の食文化を体験してもらいました。

1. 長崎市の料亭一力における食文化体験

日時  :        2018年8月30日
場所  :       料亭一(いち)力(りき)
参加者: 長崎県内の留学生16名

trải nghiệm văn hóa ẩm thực ở Nagasaki長崎文化体験講座は、長崎の食文化を通して留学生に長崎の良さを知ってもらい、SNSでその魅力を世界に発信してもらうものです。今年度の『第1回ながさき文化体験講座』には長崎県内の留学生16名が参加しました。

今回の講座は、料亭一力で卓袱(しっぽく)料理を体験しました。まず初めに、「長崎学」アドバイザーの本馬(ほんま)貞夫(さだお)先生に『歴史が育んだ長崎の食文化』と題して講演を行っていただきました。卓袱(しっぽく)料理は、古くから長崎と交流のあった中国やオランダの影響を受けて長崎で生まれた料理であることを紹介し、料亭は『粋(いき)』を伝える場所であり、一流の芸術や文化の交流の場であったとの説明がありました。

trải nghiệm văn hóa ẩm thực ở Nagasaki

講義の後、お座敷を移り、女将から留学生へのご挨拶と激励のお言葉を賜り、「お鰭(ひれ)(ひれ)(鯛の入った吸い物)」がテーブルに並び食事が始まった。留学生は、和洋中が融合した料理の数々に舌鼓を打ち、色彩豊かな卓袱料理の写真を撮りながら、普段は交流できない他校の学生との会話を楽しみました。この料亭での卓袱料理の食体験と長崎の食文化の講義を留学生は写真と母国語での感想をそれぞれ発信しました。

2. 長崎市の料亭青柳における食文化体験

日時:         2018年11月29日
場所:         料亭青(あお)柳(やぎ)
参加者:長崎県内の留学生15名

trải nghiệm văn hóa ẩm thực ở Nagasaki第2回目の開催場所は長崎の花街であった丸山にある料亭青柳で開催しました。青柳の山口広助さんから鎖国時代に形作られていった、異国文化との融合により生まれた長崎独自の食文化や日本で唯一の外国と交易を行う場所として、交渉の手段である食事とエンターテイメントを含んだ接待を提供できる丸山という花街(はなまち)が持つ役割と発展についての説明を受けました。説明後はお座敷体験として、二人の芸子さんが紹介されました。踊りをされる方を立方(たちかた)といい、演奏をされる方を地方(ぢかた)と言うとのことです。二人の芸子さんとの歓談を楽しみながら、松(しょう)花堂(かどう)弁当(べんとう)を堪能しました。食事の後半に、唄と踊りがふるまわれた。アンコールを要望する際には、長崎の掛け声として「ショモ~ヤ~レ~」と声をかけることを教わり、一曲目である四季の唄と踊りを見学しました。初めて見る日本舞踊に留学生は食事の手を止め、楽しみました。一曲目の後には、声を合わせて、アンコールを要望し、長崎の有名な「長崎ぶらぶら節」を踊ってもらいました。

trải nghiệm văn hóa ẩm thực ở Nagasaki

料亭青柳からプレゼントしていただいた手ぬぐいを鉢巻きにして、踊ったり、和太鼓の演奏をしたりして、初めてのお座敷遊びを楽しみました。

午後からは、県庁の会議室に移動して、留学生同士でグループを作り、意見交換を行いました。日本語を学んだきっかけや、長崎を留学先に選んだ理由、卒業後の進路などを留学生同士で話し合いました。また、長崎に留学生や観光客を呼び込むためにはどのようなところをアピールすべきか、また改善していくべきかなどの意見を出し合いました。長崎のアピールポイントとして、新鮮でおいしい海鮮や自然豊かな五島や雲仙といった場所が素晴らしいとの意見がありました。

3. 長崎市の料亭橋本における食文化体験

日時:         平成31年2月13日(水) 11:00~16:00
場所: 料亭橋本、長崎県庁1階
参加者:長崎県内の留学生24名(中国、韓国など)
長崎市の料亭橋本における食文化体験

第3回目の食文化体験は料亭橋本で行われた。参加者は中国や韓国の長崎県下の留学生である。第1回目でも講師を務めてくださった本間先生をお迎えし、長崎の食文化の歴史等について話していただいた。まずは料亭橋本の成り立ちやカルルスと呼ばれたこの周辺の歴史ついて解説された。次に鎖国時代における中国との交流により、長崎は日本でも独自の文化を有しており、食文化は最たるものであり、様々な国の影響を強く受けていることを例を出しながら説明された。長崎のお祭りについても中国の影響を受けており、2月に行われている旧正月を祝うランタンフェスティバルも長崎に住んでいた中国の方がお祝いしていたいものが起源であり、それが発展していったとのことだった。

説明後、大広間に移動して、卓袱料理をいただいた。女将さんから料理や作法についての説明を受けながら、会食を楽しんだ。色とりどりの料理に留学生は携帯電話で写真を撮りながら、初めての体験に楽しんでいた。

長崎市の料亭橋本における食文化体験

食後は庭園や料亭内を見学した。説明であった、カルルス桜や庭園内の池、料亭前は旅館だった名残がある個室などを見て回った。

見学後は場所を県庁に移動して、意見交換会を行った。長崎に留学した経緯や日本語を学ぶようになったきっかけなどを話し、今後長崎に留学生を呼び込むためにはどういったことを行ったほうが良いか意見をだしあった。協定校を増やすことやドラマの舞台などにするといったメディアを使った知名度を上げるなどの意見がでた。特産品や観光地に打ち手もアピールが足りないとのことであった。

長崎の食文化について: www.nagasaki-tabinet.com/houjin/basic/food.cfm

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