新型コロナウイルス感染症に対応して企業が業務をデジタル化するにつれ、サイバー攻撃も増加している。
サイバーセキュリティ企業シスコシステム(Cisco Systems)の調査によると、ベトナムの中小企業の59%がこの1年間にサイバー攻撃を受け、そのうち86%が悪意のあるハッカーによって顧客情報を失ったという。
影響を受けたベトナムの中小企業の39%は、こうした攻撃が成功する最大の理由は、現在のサイバーセキュリティ対策が適切でないことを原因とし、32%は対策をしていないと答えている。
サイバー攻撃に遭った中小企業は、顧客データの損失以外にも、従業員データ(67%)、社内メール(61%)、財務情報(58%)、知的財産(56%)、ビジネスの機密情報(51%)を失い、さらに61%がサイバー攻撃によって自社の評判が下がったことを認めている。
セキュリティインシデントによる1時間未満のダウンタイムは収益に深刻な影響を与え、1日以上のダウンタイムは永久的な閉鎖につながる可能性があり深刻な影響を及ぼす。
同社のルオン・ティ・レー・トゥイ氏(Luong Thi Le Thuy)によると新型コロナの影響で国内の中小企業はこの18カ月の間にデジタル化が進みサイバー対策に投資する必要に迫られてるという。
このような状況下で中小企業はサイバー攻撃を心配している一方、サイバーセキュリティを向上させるための対策も講じている。
88%の中小企業がこの12カ月の間に、潜在的なサイバーセキュリティインシデントに対するシナリオプランニングやシミュレーションを完了している。
また、大多数の中小企業は、サイバー攻撃に対する計画的な対応(89%)と復旧計画(88%)を実施している。
さらに新型コロナウイルス感染症流行以降、サイバーセキュリティへの投資を増やし、半数以上が年間収益の4〜5%をサイバーセキュリティに費やしている。
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